楽読インストラクターのりゅういちです。
先日、池間哲郎先生による「子伝」(こでん)という講座に参加してきました。愛する子どもたちに渡していく、真実の歴史を学ぶものです。その中で、とても印象的だったのは天皇の話でした。恥ずかしい話ですが、初めて知ることばかり・・・。教えていただいたことをシェアしますね。
「平成天皇」とお呼びするのは失礼
初めて知ったこととして、例えば在位中の天皇のことは「今上(きんじょう)天皇」とお呼びします。「平成天皇」という、年号と天皇をあわせた呼び方は、その年号の天皇が崩御したのちに呼ばれるものとされているので、今、「平成天皇」というのは失礼にあたるわけです。
また、天皇とは神道の最高責任者であり、常に国民の安寧を祈ることが仕事で、冬の寒い朝でも2〜3時から外で国民のためにお祈りをしてくださっています。ご高齢なのに、今でもしてくださっていると知りました。
さらに、公的な行事には予算が出ますが、私的なことには出ないのでポケットマネーから出しているそうです。なので、「世界一の権威」はあるものの「世界一貧しいトップ」なのだそうです。
被災者の心を救った一言
そしてもう一つ、印象的だった話があります。それは東日本大震災の時に、三陸を慰問した今上天皇のお話です。
慰問した際に今上天皇は、「みんなに話がしたいから体育館に集めてほしい」と頼んだそうです。
そして、何を話したか?
当時、生き残った多くの人たちは、家や家族や仲間を失った悲しみに加え、こんな感情をいだいていたそうです。
なぜ、自分が生き残って、幼い子や孫が亡くなってしまったのか?
なぜ大切な人は死んでしまったのに、自分だけ助かってしまったのか?
自分が生き残ってしまったことに罪悪感を抱いていたのです。そんな気持ちをお察ししたのか天皇は皆を集められたのでした。
多くの人が押し寄せ、体育館はぎゅうぎゅう詰めだったそうです。
大勢の人を前にし、今上天皇はまず何をしたかというと、、、
一人ひとりと、目を合わせていったそうです。
一人一人の安全を確認するように、、、
それだけで、来た方たちは涙があふれてきたそうです。
そして、今上天皇の次の一言で、皆、号泣したそうです。
何とおっしゃったかというと、、、
「生き残ってくれてありがとう」
そして、深々とお辞儀をしたのです。
こんな国のトップが世界にいるでしょうか?
これは普段から国民を想っていなければできないことです。
天皇に関しては、いろいろな価値観があるので今日の話は心地よくない方もいらっしゃると思いますが、僕はこの話を聞いてとても感動したし、「日本に生まれて良かったな」とあらためて感じました。
1日1回、想いを馳せる
この話を聞いて、僕も1つ実践しようと思ったことがあります。それは、今上天皇が毎日毎日、国民を思ってくださっている存在だとするらば、自分は自分とご縁を頂いた方への感謝の気持ちと幸せを願うために祈ろう、ということです。
家族、楽読という志事仲間、受講生様、そういった人たちの顔を1日1回思い浮かべ、想いを馳せよう、国民全部は難しいけど、自分のご縁の範囲ぐらいやろう。そう思ったんです。
まだ期間は短いですが、毎日少しの時間でも「祈り」の時間を持てています。これからも続けていこうと思います。
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