子どもたちに伝えていきたい3つのこと

楽読インストラクターのりゅういちです。

 

先日、香葉村(かばむら)真由美先生の講演会に行ってきました。実体験から語られる香葉村先生のお話はとても感動的であり衝撃的だったので、今日はみなさんにも、先生のお話をシェアしたいと思います。

 

 

真由美先生は元小学校の先生で、現在は全国で講演活動をされています。現役時代は女性版「金八先生」と呼ばれるほど子どもたちと熱心に向き合っていたそうです。

 

真由美先生はその講演の中で【子どもたちに伝えていきたい3つのこと】をお話しされました。

 

1. 自分を信じる、自分を大好きになること

 

その一つ目が「自分を信じる、自分を大好きになること」

 

真由美先生が小学2年生のあるクラスの担任だった時のこと。1年生のころはパワーが有り余って暴れたりケンカしたりしていた子どもだちが、小学2年になったら、自分の長所や夢を聞いても答えられない、自己肯定感の低い子どもたちになっていました。

 

真由美先生はそんな子どもたちを、「挨拶」から変えていこうと、あることを始めました。それは「キラキラ朝礼」というものでした(※Youtubeで「キラキラ朝礼」と検索すると出てきますのでぜひご覧ください)。

 

 

その朝礼で子どもたちは、「自分はできる!」と大きな声を出したり、周りから承認の言葉をもらうことができます。そうすることで、自分の殻がどんどん破れていって、自分の目標や夢を言ったり、感情を表現できるようになっていったのです。

 

これをした背景には、真由美先生のお父さんとの実体験がありました。

 

真由美先生のお父さんは、

 

「真由美ならできるよ」
「真由美なら絶対に乗り越えられるよ」

 

と、ずーっと言ってくれていたそうです。

 

真由美先生にとって、それが何よりも心の拠り所だったそうです。その体験があるからこそ、子どもたちに対しても、常に「あなたはできる」「あなたなら絶対にできる」ということを伝えているのだと。

 

真由美先生が、いつも子どもたちに伝えている言葉があります。

 

 

もしも、つらくなったら
お空に向かって言うんだよ
天に届くように言うんだよ
「自分は絶対にできる!」って
自分の力を信じるんだよ
自分の人生を信じるんだよ
あなたにしかなれない
何かになるんだよ

 

 

真由美先生の気持ちのこもった話を聞いていて、すごくウルウルきましたし、自分の内側からエネルギーが湧いてくる感じがしました。

 

 

2. 命を大切にすること

 

真由美先生の伝えたいことの2つ目は【いのちを大切にする】ことです。

 

講演で真由美先生は、先生にいのちを考えるきっかけを与えた一人の少女のことを話してくれました。その子は先生が初めて担任したクラスの女の子で、卒業後も親交があったそうです。

 

その彼女がある日、学校に先生を訪ねてきました。そして、彼女は、とても辛い目にあって自傷行為を始めたこと、さらにそんな彼女の心の支えとなっていた人まで事故で失ってしまったことを先生に話してくれました。

 

 

そのとき真由美先生は彼女にこう何度も伝えました。

 

「がんばらなくちゃだめだよ。いのちを大切にしなきゃだめだよ」

 

 

 

 

しかし、その数日後、彼女は自らの命を断ったのでした。

 

 

 

 

 

真由美先生は、彼女の葬儀で彼女の母親から「先生はうちの子の何と言ったのですか?あの子が一番最後に会ったのは先生だったんです」と言われたそうです。

 

そのとき、先生は気づくのです。

 

「私は彼女に頑張らなくちゃダメだよと言ってしまったけれど、本当はリストカットをして、薬を飲んで、それでも生きてきた自分を、よく頑張って生きてきたね、よく先生のところに会いに来たねって抱きしめてほしかったのだ」と。

 

先生は思い悩み、自分自身も心の病気になってしまったのです。ベッドから起き上がれない日々が続いたそうです。そんな先生を救ったのは、先生の娘さんたちの「寝たきりでもいい。生きているだけでいい」という言葉でした。

 

先生はこの経験から、「人は生きているだけで価値がある。子どもの本当の気持ちと向き合う教師になろう」と決心します。

 

 

3. 愛をもって生きていくこと

 

真由美先生が伝えたいことの3つ目が【愛をもって生きていく】ことです。

 

小学校6年生の担任をされていたときの生徒さんに、声を失ったお子さんがいました。小さいときにおばあちゃんに預けられ、両親に置き去りにされたショックで声が出なくなってしまったのです。そして、声が出ないことを理由に、ずっといじめられていたそうです。

 

 

先生は、クラスのみんなに彼女の声がでない理由を話し、彼女と話す方法をみんなで考えてほしいと伝えました。すると子どもたちはメモを通して会話を始め、3ヵ月後、彼女はクラス中のみんなとメモで会話ができるようになりました。

 

さらに驚いたことに、小学校の卒業式の日、彼女は自分の名前を呼ばれた時に、「 はい」と小さな声で返事をしたのです。クラスのみんなもおばあちゃんも泣きました。

 

 

「人は誰か一人でも自分のことを信じ支えてくれる人がいると強くなれる」

 

おばあちゃんやクラスの子どもたちの姿勢から、「愛をもって生きていく」ことの大切さを教えられたと語りました。

 

 

4. 「国は人がつくる。人は教魂(きょうこん)がつくる」

 

講演の最後に、先生の大好きな言葉を紹介してくださいました。

 

「国は人がつくる。人は教魂(きょうこん)がつくる」

 

教魂とは、教えゆく者の魂のこと。教えゆく者とは、学校の先生だけでなく、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんなど、その子が出会う、すべての、教え導く大人を指しています。それは、子どもだけではなく、大人も同じこと。この言葉を聞いて、「僕も、自分の魂を鍛えたい。そして、たくさんの人を育てていきたい」と感じました。

 

あなたはどんな魂で、子どもに接していますか?
あなたはどんな魂で、仲間と接していますか?
あなたはどんな魂で、お客様と接していますか?

 

 

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