楽読インストラクターのりゅういちです。
記憶力に今一つ自信がない、テスト勉強でなかなか覚えられない、あるいは最近もの忘れが激しいなとか、人の名前が覚えられない、、、。そういった「記憶力」に関する悩みって、結構あると思います。僕のスクールにも、「記憶力を高めたいんです」ってやってくる方も多いです。今日はそんな方たちのために、役立つ方法をお伝えしてきます。
復習とアウトプット
僕たちは残念ながらとても忘れやすくできています。覚えた直後から急激に忘れていき、30分後には覚えたものの半分以上は忘れてしまいます。脳にはどんどん新しい情報が入ってくるので、忘れていかないと収拾がつかなくなってしまうからです。
では、覚えておきたいことを覚えておくにはどうしたらいいか? そのためには、繰り返し海馬を刺激することが大切であるといわれています。つまり適切な時期に、だいたい1ヵ月以内に復習したりアウトプットすることが何かを記憶しようとしたときには効果的だということです。
インプットした段階では理解したつもりになっていたことでも、いざアウトプットしようとすると理解が不足していることに気づくということも多いですよね。実際に入力を繰り返すよりも、出力を繰り返す方が、脳回路への定着がよいのです。
こんなデータがあります。
ワシントン大学で行われた実験によると、たとえば何かの語学で単語を40個覚えるという場合
(A)毎回40個全てに確認テストをする
(B)以前に間違った単語だけ確認テストをする
という2つの方法では、
(A)の方が一週間後に覚えている単語の数が圧倒的に多くなるそうです。テストのときに思いだして書きだすというアウトプットの作業が記憶の定着に効果があったということです。
このように【復習とアウトプット】が記憶力を高めるのです。
興味を持つ
それ以外に記憶力を高める方法があります。キーワードは【興味】と【感情】、そして【休憩】です。
まず、どれくらいそれに【興味】を持っているかということが記憶に大きく関わってきます。たとえば、歴史上の人物の名前は覚えられないのに、AKB48のメンバーは全員覚えているという人がいるのもそうです。実は興味があるものに対するとき、脳派がシータ波になるからと言われています。
シータ波は新しいものに出会ったり、冒険したりなど、脳が外界に興味を示しているときに現れます。海馬の神経細胞を柔軟にし、脳を感受性の高い状態に保っているのです。年齢を重ねるごとに「記憶力が悪くなった」と感じるのは、記憶力が落ちたからではなく、日々の出来事に興味を持てなくなったからだとも言われています。
感情を伴わせる
そして記憶力を高めるもうひとつのキーワードが、【感情】です。実は感情を司る扁桃体が働いているとき、短期記憶から長期記憶への移行に関する海馬の長期増強が起きやすくなる、つまり記憶として刻まれやすくなると言われています。
楽しかったり悲しかったりしたときの出来事ってしっかり覚えていますよね。つまり、何かを覚えたり身につけようとするときはいかにそれに興味をもつのかということ以外に、いろいろと感情に触れる体験を通して学習することでしっかり身につくということです。
適度な休息をとる
そして意外かもしれませんが、適度な【休憩】も重要です。言われたり学習したりしたことがその場ではよくわからなかったのに、後になって突然目からうろこが落ちたように分かるということを経験したことがある方もいると思います。これは記憶した直後よりも、記憶から一定時間経過したほうがより記憶を想起できるからです。
これは一定時間の休憩によって
・記憶がきちんと整理整頓されたこと
・集中力の低下などの記憶を思い出すのを邪魔するものが減ること
によって生じると考えられています。
以上、記憶力を高める方法についてお伝えしてきました。【復習とアウトプット】【興味】【感情】【休憩】。これを意識してみてくださいね。
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