楽読インストラクターのりゅういちです。
楽読体験会では、脳のお話をさせていただいてますが、みなさんは左脳と右脳の違いをご存知ですか?
1.左脳について
左脳の一番の特徴は、言葉を理解したり話したりするための言語中枢(言語野)があることです。社会生活を営む上ではこの機能が重要なので、左脳は「優位半球」と言われます。
僕たちが何かを考えたり分析したりするときには、それを自分の頭の中で行っていたとしても、言葉を使っています。つまり、ふだん頭の中で「あーでもない」「こーでもない」といろいろ考えているときには、左脳が働いています。
また左脳は、物事を細かいところまで捉えるのが得意です。緻密に物事を考えたり、論理的に物事を分析したりするときに働いています。
さらに左脳が十分に働いていると、時間感覚も鋭くなります。逆に言うと、ワクワクしながら遊んでいる時や楽読レッスンの時は右脳の方が働きが強まっている状態なので、「時間があっという間にたつ」という感覚になりやすいのです。
2.右脳
一方、言語野のない右脳は主にものごとをイメージしたり、感じたりするときに働きます。そのほかにも空間を認識したり、情報を同時に処理したりしてます。左脳がものごとを細かく分けて分析するのに対し、右脳はものごとを全体的に捉えるのに優れています。
また、創造性や芸術との関わりも深く相手の感情を読み取ることにも関係しています。
3.相手の本音を見抜くには
僕たちがまっすぐ正面をみているとき、目に入る左側の映像は右脳へ行き、そこで情報が処理されます。一方、目に入る右側の映像の情報は左脳へ行き、そこで情報を処理しています。映像やイメージは右脳が司っているため、右脳へどのような情報が行くかで全体の印象が決まってしまいます。つまり、映像の左側が全体の印象を決めているのです。
顔でいうと映像の左側は、相手の顔の右側です。相手の右半分の顔の印象が全体の印象を決めるのです。ですから、たとえば正面にいる相手の顔の右半分が笑顔だったら、左半分が笑っていなくても笑顔に見えやすいし、逆に右半部が笑っていなかったら、左半分が笑っていても笑顔には見えにくいのです。ですので、相手に好印象を与えたかったら、顔の右半分(相手から見て左半分)を笑顔にしておくことが重要なのです。
さらに面白いのは、僕たちは顔の左半分(相手から見て右半分)に本音が出やすいとということです。なぜなら、顔の左側には感覚的なことを司る右脳から指令が来ているからです。
ということは、自分の顔に出ている本音はある意味、相手にとって「死角」になります。相手は本音の出ていない右半分の顔の印象で全体を判断しやすいので、相手に何も言わずに雰囲気だけで本音を察してほしいと思っていても、言葉でちゃんと伝えない限り、なかなかそれは難しいということになるのです。
まとめると、「相手の本音が気になったら、相手の左側の顔を意識してみる」ということです。そうすると、相手の意外な気持ちに気付くかもしれません。
4.右脳と左脳をつなぐ【脳梁】
機能が異なる左脳と右脳が協力して働くためには、左脳と右脳のリアルタイムな情報交換が欠かせません。それを可能にしているのは、左脳と右脳をつないでいる線維の束である【脳梁】です。
僕たちはこの【脳梁】を介して、左脳と右脳がリアルタイムに情報のやり取りをしています。そのおかげで右手と左手が協力し合った一連の動作が可能になって、洋服を着たり、料理を作ったり、車を運転したりと、日々の生活をスムーズに送ることができるのです。
なお、楽読レッスンでは、脳全体を使うトレーニングをするので、その効果として脳梁の働きも活性化していくのではないかなと感じています。
5.男女で太さが違う脳梁
この【脳梁】は一般的に女性の方が男性よりも太いとされています。2013年のペンシルバニア大学のラーギイニ・ヴァーマ博士らの研究で、男性では脳の前後を接続するネットワークが多く見られたのに対し、女性ではネットワークの大部分が右脳と左脳を接続している、ということが分かりました。
しかも、このような男女の違いは13歳以下の児童ではほとんど見られず、思春期に差し掛かる15歳ごろから徐々に男女の違いが目立ってくるそうです。この脳内のネットワークの違いのため、男性は1つのものごとに集中するのが得意なのに対して、女性はマルチタスクが得意であるといわれています。
だから、女性はテレビを見ながら電話をするなど、別々の作業を同時に進行するのが得意という傾向があります。また、女性の方が男性よりもウソを見破るのが上手だったり、感覚的にものごとを判断するのが得意だったりするのも、脳梁を介して右脳からの情報をキャッチしやすいからなのでしょうね。
男性の読者の皆さま、あなたのウソ、バレれてるかも。笑
気をつけましょうね。
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